『Nuxt.jsとFirebaseを使って爆速で何か作る前に読む本』を出しました
この記事はしおだいふく Advent Calendar 2020 1日目の記事です。
技術書典7で頒布した『Nuxt.jsとFirebaseを使って爆速で何か作る前に読む本』が商業化されました。 こちらからお求めいただけますのでぜひよろしくお願いします。
本の内容
僕は仕事でもプライベートでもNuxt.js+FirebaseというスタックでWebアプリケーションを作っています。 何を隠そう、このブログもNuxt.js+Firebaseで作られています。
Nuxt.jsとFirebaseを組み合わせることで爆速でWebアプリを作ることができるのですが、 何も考えずに開発するとクソコードがたくさん生まれてしまいます。
『Nuxt.jsとFirebaseを使って爆速で何か作る前に読む本』は、クソコードを生産する前にちょっと1回立ち止まってうまくやる方法を考えようぜ!という主旨の本です。 Nuxt.jsやFirebaseに触れたことのある、初学者から中級者へのステップアップを目指す方向けの内容にしたつもりです。 「~をやってみた」系の技術記事に飽きた方におすすめです。
同人版との違い
商業版を出版するにあたり、内容を大幅に書き換えています。
- 1章の技術選定に関して、筆者のプロジェクト事情を離れて普遍的に役に立つであろう考え方をベースにほぼまるっと書き直しました。
- 来るVue 3.0時代に向けて、サンプルコードを全編Composition APIで書き直しました。
- サーバサイドレンダリングの実装方法に、GitHub Actionsを用いたデプロイの自動化を追加しました。
- その他、技術的に古くなった記述を最新の見解をもって書き直しました。
本を書くのはいいぞ
技術同人誌を書くことで、筆者には以下のようなメリットが得られます。
その技術に関する理解が深まる
間違ったことを書くわけにはいかないので、技術書を書く際にはたくさんのことを調べたり技術検証をしたりしなければなりません。 この過程を経ることで、技術に対する理解がより一層深まります。
文章力が鍛えられる
ブログくらいだったら平気で使っちゃいますが、本を書く際は「~と思います」みたいな断定的でない表現の使用が大幅に制限されます。 自分の意見と事実をちゃんと分けた上で、理路整然とした文章を書く能力が鍛えられます。
その他細かなメリット
他のエンジニアとの交流が増えたり、プレゼンスが向上したり、社内でちょっと話題になったり、印税が手に入ったりします。
本を書くのはしんどいぞ
とはいえ、本を書くのは非常にしんどい作業です。 書いてる途中でそもそも何を書きたかったのかよくわからなくなることは日常茶飯事ですし、気がついたら前の章で書いた話をもう1回書いてたとか、 2時間考えても1行も執筆が進まないとか、技術検証でクソほどコード書かなければならないとかいうことがよくあります。 時間もめっちゃ取られますし、とにかく高いモチベーションを継続することが要求されます。
ありがたいことに、2月に発行したFirestore本はたいへんご好評をいただいております。 想像していたよりもかなり多くの部数が売れているのですが、それでもちょっとご飯を食べていくのは難しいです。 時給とかに換算すると悲しいことになりますので、お金を目的として本を書くのは全くおすすめしません。
謝辞
書くところがなかったのでここに書きます。
本書を出版する機会を提供してくださった株式会社インプレスR&Dさまには感謝の言葉もございません。 諸事情1により締め切りがのびのびになってしまいましたが、無事原稿をお届けできて本当に良かったです。
クソ忙しい中表紙を書いていただいたしおから先生、いつもありがとうございます。
イベントやBoothで僕の本を手にとってくださった皆様、ならびに僕の宣伝ツイートをいいねしたりRTしたりしてくださる皆様、おかげさまで本書を商業化する機会が得られました。ありがとうございます。
各種イベントのお手伝いや僕の生存のお手伝いや文章のレビューなどに暗躍してくださった皆様、無事に出版を迎えました(報告)。ありがとうございます。
そしてすでに本書を購入してくださった皆様、本当にありがとうございます。 今後も精進してまいりますので、なにとぞご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
- Vue3.0のリリースが当初予定していた発行スケジュールの直後になったため、Composition API対応のため内容を大幅に書き直すハメになった。↩