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AIスロッピングの被害にあったと思ったときに読む

プログラミング, 生成AI880 文字読了時間: 2 分
公開日: 2026年3月10日

仕事でAI導入を進めていたら、(主観的に)AIスロッピングを受けたと感じた。その時は愚かなことに腹を立ててしまったが、よく考えたら他人に責任を求めている場合ではなかったのでまとめた。

AIスロッピング発生のメカニズム

生成AIを業務に導入したら、新人・ジュニアのメンバーの成果物がそれなりに高くなる。そうなることを期待して生成AIを利用することが一般的であり、本来の能力には見合わないレベルの成果物をだしてくるのも事実だろう。

一方で、ジュニアレベルのメンバーにとってその成果物の品質を正確に認識することは難しい(自分の理解を超えているものは理解できない)。ここで、AIの生成物がレビューを担当する先輩・上司の期待に満たない場合、ジュニアメンバーは自覚なくAIスロッピングと思われる行為を実行してしまうことになる。

自分の感想

この構造を理解しないまま、部下がAIスロッピングで自分を攻撃してきたなどと勘違いするのは甚だ愚かである。生成AI以前の時代に取り残された老害の思考にすぎない。むしろ改善のチャンスに気づかせてくれたことを感謝すべき。

根源的な対処

AIスロッピングを受けたと感じてストレスを溜め込んでいるくらいなら、AIに与えるプロンプトの見直しをやったほうがいい。

成果物がスロップだと感じる原因は大きく2つある:

  • AIの調教不足

  • 成果物の受け入れ基準が高すぎる

いずれもミドル・シニア層が対処すべき問題であり、スロッピングを行ったジュニアに責任を求めてもしかたがない。

組織的なメンタルケアの問題

既知の問題として、すべての人間のメンタルがそんな強靭にできているわけではない。構造上の問題でスロッピングが発生すると頭で理解してはいても、誰もがそれを受け入れられるわけではない。心の問題に組織が折り合いを付ける方法はまだよくわからない。

評価の問題

AIスロッピングを自覚的に回避し、組織やプロセスの改善に寄与できるようになったメンバーは昇格させるべきだろう。他方、その状況に胡座をかいているようなメンバーは降格の対象とすべき。

生成AI時代のコンピテンシーはこんな感じだろうか。

最終更新: 2026年3月10日