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『AWSによるクラウド入門』に思うこと

『AWSによるクラウド入門』 という素晴らしい資料が先日公開されました。 東京大学の講義3回分の量らしいので、5時間くらいでクラウド初心者がAWS上にWebアプリを構築できるようになるそうです。

びっくりしたポイント

9.1. ウェブサービスの仕組み — Twitter を例に のところにある Figure 49 をみて驚きました。

この節では、静的コンテンツ + APIによるデータ取得、つまりSPAのような構成を標準的なWebサービスとして紹介しています。 いまだに世の中の大部分を占めるのはテンプレートエンジンを内蔵したフルスタックフレームワークをベースとするWebアプリケーション(だと信じているの)ですが、 大学ではちゃんとサーバレスアーキテクチャを教えているようです。

びっくりした理由

この資料で講義が行われたのは東大のなかでもトップクラスにコンピュータサイエンスに力を入れている学部ですし、 これだけでいきなりサーバレスネイティブの若手エンジニアが増えるだろうと期待するほど楽観的ではありません。

一方で、大学でこの内容を教えているのであれば、これからWebエンジニアになる大学生たちがサーバレスアーキテクチャが当たり前だと考えていても何ら不思議ではないなと思うようにもなりました。 Webアプリケーションとはこういうものだ、という理解で勉強してきた新米エンジニアの期待に沿う環境を用意しておくことが優秀な若手人材に就職先として選んでもらう上で重要な戦略になるかもしれません。

いずれにせよ、この資料が業界に与える影響は概ね良い方向に出るだろうとは思っています。 ひとむかし前の常識にしがみついているとそんな遠くない未来に話が通じなくなりそうです。

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